[日本学術会議協力学術研究団体]茶屋四郎次郎記念学術学会

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特別支援教育に関する研究
著者:石橋 裕子
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p383-385
2007年03月31日発行
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軽催眠状態における心像の干渉と変容過程
著者:新井雅人
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p379-382
2007年03月31日発行
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第2言語習得と記憶
著者:山田 美代子
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p359-378
2007年03月31日発行
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英語を能率よく身につけるにはどうしたらよいのか。英語を短期間に大量に覚えようとしても、なかなかうまくいかない。飽きてしまったり、記憶された事柄が相互に記憶を妨げる『干渉』が起きてしまう。言語習得において、記憶は大変重要である。文脈効果やフラッシュ・バルブ記憶を考えると、楽しくておもしろい教材で英語を学習すれば、覚えやすく、忘れにくいのがわかる。強烈な印象を受ける内容がよい。英文を読んだ後、問題を解くようにすれば、何度も英文に目を通すことになり、読むことにより多くを学ぶことになる。英語の実力をつけるには、精読や多読がよいといわれているが、楽しくておもしろい内容を大量に読むと、飽きずに大量に学習できるので、実力が楽につく。
再認ドルードル課題を用いた高齢者における記憶高進生起の検討
著者:林 美都子
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p349-357
2007年03月31日発行
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本研究では、ラベルあり再認ドルードル課題を用いた実験を行い、高齢者の記憶高進に関する検討を行った。30対のラベルありドルードルを学習させた後、再認テストを3回繰り返す実験を、平均年齢67.75歳の12名の高齢者を対象に行った結果、記憶高進の生起は確認されなかった。本実験とほぼ同様の手続きを用いて、若者を対象に行われた実験結果(林・宇根, 2004)と比較したところ、高齢者の成績に関して、次のような特徴が明らかとなった。1.先行研究でもしばしば報告されているように、高齢者の正答得点は若者より低い。2.高齢者で記憶高進が生起しなかった原因は、Widner, Otani, & Smith(2000)の報告とは異なり、本研究ではGet量の少なさであると考えられる。3.本研究ではラベルあり再認ドルードル課題を用いたが、その結果は若者を対象に行い記憶高進の生起しなかったラベルなし課題でのパフォーマンスと類似している。
日本社会の中での共依存
著者:谷口 恵子
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p339-348
2007年03月31日発行
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「共依存」はアメリカで1970年代に広まった概念である。「共依存」の概念はあいまいで、研究者によってその定義が違うため明確な定義はないが、他者との関係性から生じるものと言える。本論文では、日本の伝統的文化や価値観を再考し、文化的視点から共依存について考察した。日本社会に昔から根付いている「恥」や「義理」、また、日本人の受動的精神や、「甘え」が他者との境界線をあいまいにし、依存することを当たり前としていた。しかし、その依存性が「共依存」という生きづらさとなり、認められなくなった一因として、社会の変化を挙げている。このことから、共依存をさらに理解するため、文化的視点からの研究を進めることの重要性を示唆している。
紙おむつを装着しての排泄体験からの学びの分析―介護福祉士養成課程1年生の例を通して―
著者:高橋 美砂子
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p331-337
2007年03月31日発行
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介護福祉士コース1年の学生が、介護の対象者を理解する目的で紙おむつを装着して排泄体験(以下「おむつ体験」と記す)をし、その感想をレポートにまとめた。学生の書いたレポートを分析し、「おむつ体験」からの学びを明らかにするとともに、「体験学習」のあり方を考察した。その結果、学生は「おむつ体験」をすることの「意義・課題の捉え方」、実際におむつを「装着するまでの葛藤」「装着時の違和感」「おむつで排泄することの難しさ」に『気づき』、そこから『学び』達することがわかった。さらに「体験からの学び」では、「対象者を理解する」「排泄介護のあり方」「介護課題の捉え方」「介護予防の視点」および「事前・体験学習の必要性」へと理解が拡大し、「おむつ体験」の学習成果があったといえる。
知的障害者におけるサクセスフル・エイジングについて
著者:関口 恵美,今村 理一,小野寺 清,島田 博祐,小野沢 昇
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p317-329
2007年03月31日発行
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本研究の目的は、知的障害者のサクセスフル・エイジング検討のための基礎資料を得ることである。そのために、群馬、長野、栃木、埼玉、千葉、神奈川各県と東京都に所在する施設を利用する40歳以上の知的障害者416人を対象に意向調査を行った。その結果以下のような示唆が得られた。①日中どこにも行かないでそのまま施設内で過ごす人は60歳代から増加した。日中活動を自分で決めた人は60歳代から減少した。②余暇活動に参加する人は加齢とともに減少した。活動内容を選べない人は加齢とともに増加した。③サービス制度は、8割が利用できない・必要ないであった。制度利用の問題点は、7割が情報がない・人がいないであった。④今の場所で生活を続けたいは、50歳未満で5割、70歳以上で7割であった。将来の生活場所の希望の1位は、50歳未満グループホーム、70歳以上老人施設であった。⑤将来の不安は感じないが全体の6割であった。不安要素の1位は健康であった。⑥現在の生活は全体の6割が満足であった。調査内容について、知的障害を持った対象者に理解してもらう過程で、本来の意図と比べて限定的にならざるを得なかった。今後は質問項目や内容・質問の仕方等に関して工夫、精選していく必要がある。
社会福祉系大学における特別支援学校教員養成の教育的意義について―教育実習生によるアンケート調査から―
著者:是枝 喜代治,上田 征三
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p307-315
2007年03月31日発行
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本論文では、近年の特殊教育を巡る諸事情を概観し、養護学校で教育実習を行った実習生のアンケート調査から、社会福祉系大学において養護学校の教員を養成することの意義と、今後の特別支援学校での教育実習に向けた指導の在り方について検討した。アンケートは極めて限られたサンプルであったが、本学で実施している最大で560時間からなる通年を通した福祉実習は、養護学校での教育実習においても効果的で活動できる内容であると考えられた。また、今後の特殊教育制度や教育免許法の改正に向けて、関係する授業のカリキュラムやシラバスを、適宜、修正していくことの必要性が示唆された。
寝たきり高齢者減少への一推進策-脳卒中からの介護予防的視座より-
著者:河野 等
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p295-306
2007年03月31日発行
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本来、介護予防の範囲は老化の予防から地域の社会生活に至るまで幅広いものであるが、本稿においては原因疾患からくる寝たきり予防の観点から介護予防を捉えていく。この場合の介護予防は、原因疾患の「発生予防」、原因疾患発生後の「障害予防」、障害固定後の「悪化予防」に分類することができる。そこで本稿では、特に寝たきり高齢者増加の主要因である脳卒中に焦点を当て、その発症後の介護予防(障害予防)推進策について考察した。
弱視児の書字発達に関する事例
著者:太田 裕子,太田 信夫
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p281-293
2007年03月31日発行
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弱視児の書字発達について調べるため、現在、盲学校小学部5年に在学中の弱視児、H男とS女の2名を対象に調査をした。まず、H男とS女の小学1年次から5年次までの国語ノートと日記ノートを使い、不適切平仮名、不適切漢字、鏡映文字の出現頻度を調べた。H男では不適切平仮名と鏡映文字は減少し、不適切漢字は増加する傾向がみられた。しかし、S女はH男とはかなり異なり、その原因として3年次に転校したことが推測された。次に、上記のノートから本人が自分の名前を書いた部分のみを取り出し、大学生と教師の評価により1年次から5年次までの書字上達度を調べた。また、同じ方法により同じノートの五十音の平仮名についても書字上達度をみた。最後に、算数のドリル、ノート、テストから2名の書いた数字について、平仮名と同様の方法で書字上達度を調べた。その結果、名前、五十音の平仮名、数字、どれも上達していることが概して認められた。しかし、いくらかの個人差が認められ、それは2名の教育環境の違いが原因となっているようであった。
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