[日本学術会議協力学術研究団体]茶屋四郎次郎記念学術学会

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QRS(量子共鳴分析器)を用いたQRテストによる高尿酸血症血清および非高尿酸血症血清の判別能について
著者:塚本 博康,時田 哲男,塚本 和正,今宮 俊一郎
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p131-137
2007年03月31日発行
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QRS(Quantum Resonance Spectrometer;量子共鳴分析器)には磁気共鳴や量子、波動を計測できる電気回路はなく、QRSで測られるものは測定者の手のひらの皮膚抵抗であることが報告され、QRSの機械の機能と測定者とのかかわりを現代科学から説明することが困難となっている。そこで、我々は、QRSを用いて、高尿酸血症血清と非高尿酸血症血清の判別能を求め、QRSを用いた測定法(QRテスト)の臨床的意義について検討した。尿酸値とQRテストの間の一致率は0.67で、両者の間に有意差を認めなかった(0.099>χ2>0.05)。非高尿酸血症でQRテスト正常という「特異度」は75%、高尿酸血症でQRテスト異常という「感度」は50%であった。非高尿酸血症でQRテスト正常の比率(特異度)の高いことが注目された。以上の検討の結果、QRテストの尿酸コードは尿酸の濃度を測っているのではなく、両測定は独立したものであるため、QRテストと尿酸値をクロスすることで痛風の病態の診断的意義が高まると考えている。
スウェーデンの知的障害者福祉の実践-コミュニティでの生活を支えるサービスと支援-
著者:田代 幹康
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p117-129
2007年03月31日発行
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本稿においては、まずスウェーデンにおける最近の知的障害者福祉の制度と施策を概略的に紹介し、特にコミュニティにおける支援体制に関しての現状と課題について明らかにする。そしてわが国において2006年4月より施行された障害者自立支援法の内容も踏まえ、今後のわが国の知的障害者の福祉施策とコミュニティにおけるサポート体制についての考察を行う。
フラストレーション・コンフリクト概念再考(意志心理学序説2)
著者:田嶋 清一
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p83-116
2007年03月31日発行
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本研究の目的は、第一に力動的なフラストレーション概念を批判して、非力動的なフラストレーション概念を提案することである。第二に力動的なコンフリクト概念を批判して、非力動的なコンフリクト概念を提案することである。第三にフラストレーション・コンフリクト問題から自由であろうとする努力を意志とみなして、意志心理学の方法と実践の試みを提案することである。意志心理学の方法は努力である。意志心理学の方法としての努力とは、性癖を都合のよさと都合の悪さの両面から言語化することである。私たちはこの努力によって、はじめて性癖から自由になる。
L-systemによる3次元モデル生成とそのフラクタル次元解析
著者:佐々木 崇
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p71-82
2007年03月31日発行
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フラクタル次元は自己相似な構造を持つ物体を定量化する手段として用いられている。フラクタルにより3次元モデルを生成したときに、フラクタル次元を用いてその複雑さを数値化することが可能である。本研究の目的は、ある手法を用いて生成した3次元フラクタル図形において、その生成パラメータとフラクタル次元の関係を明らかにすることである。Box-counting法で樹木モデル形状のフラクタル次元を計算し、形状生成に使用したパラメータとフラクタル次元の関係について考察した。また現実的な樹木形状を表すことができる基本的な分岐モデルに基づく樹木の形の生成システムを開発した。このモデルでは、私たちは子枝、枝の分岐角度、枝の収縮比、成長レベルなどの統計的な変化を考慮に入れた。
Classification of the mechanisms of the drug-induced ambulatory stimulation by tetrabenazine, a cytoplasmic dopamine depleter(前シナプス神経サイトプラズマにおけるドパミン枯渇薬テトラベナジンを利用した各種薬物の移所運動促進機序の分類)
著者:栗原 久
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p61-70
2007年03月31日発行
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To determine the mechanisms of the drug effect on the central dopaminergic system, modifications by tetrabenazine (TBZ: 4 mg/kg s.c.), a cytoplasmic dopamine depleter, of the drug-induced ambulatory stimulation was investigated in mice. The 30 min pretreatment with TBZ inhibited the ambulatory stimulant effect of methamphetamine (2 mg/kg s.c.), ephedrine (40 mg/kg i.p.), cocaine (20 mg/kg s.c.), GBR-12909 (10 mg/kg i.p.), morphine (10 mg/kg s.c.), caffeine (30 mg/kg s.c.), scopolamine (0.5 mg/kg s.c.), dizocilpine (0.3 mg/kg i.p.) and ketamine (20 mg/kg s.c.). The simultaneous treatment with TBZ enhanced the ambulatory stimulant effect of methamphetamine, ephedrine, cocaine and GBR-12909, while reduced that of morphine, caffeine, scopolamine, dizocilpine and ketamine. Neither the 30 min pretreatment nor the simultaneous treatment with TBZ modified the ambulatory stimulation caused by apomorphine (1 mg/kg s.c.) or methylphenidate (8 mg/kg s.c.). Furthermore, the 3-6 hr post-methamphetamine and 1.5-3 hr post-ephedrine treatments with TBZ were followed by a transient but a significant acceleration of the ambulation, although the ambulatory stimulant effect of methamphetamine and ephedrine had disappeared by the times. In the other drugs except for apomorphine, the post-drug treatment with TBZ was followed by inhibition of the ambulatory stimulant effect. These results suggest that TBZ may be applicable for the classification of the drug-induced ambulatory stimulation; the direct stimulation of dopamine receptors (apomorphine), the stimulation of dopamine release from the cytoplasmic pool and inhibition of dopamine reuptake (methamphetamine and ephedrine), the stimulation of dopamine release from the vesicles (methylphenidate), the inhibition of dopamine reuptake (cocaine and GBR-12909), the indirect stimulation of dopamine release through the action on the other neuronal systems (morphine, caffeine, scopolamine, dizocilpine and ketamine). It is also suggested that the monoamine oxidase inhibition by methamphetamine and ephedrine is responsible for the transient acceleration of ambulation following the post-drug treatment with TBZ.
高年者の社会参加とその関連要因
著者:金 貞任
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p49-60
2007年03月31日発行
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高年者の社会参加に影響を与える要因を明らかにする。調査対象者は、全国に居住している60歳以上79歳の高齢者である。調査期間は、2001年1月であった。調査の方法は、無作為抽出法により選択された1,540人を対象に面接調査行なった。得られた回答票の中から家庭内と隣近所または遠距離へ不自由なく活動できる者のみを対象とし、1,122票(72.9%)が分析の対象となった。分析結果、性(女性)は、社会参加の3つ指標(個人活動、仕事、社会奉仕活動)を規定する要因であり、年齢は学習活動と仕事を規定する要因であった。日常生活動作は、社会参加の4つの指標を規定する要因であった。学歴は、学習活動を規定する要因であった。配偶者は、個人活動と社会・奉仕活動を規定する要因であったが、子どもの数と別居子どもとの連絡頻度は学習活動を規定する要因であった。居住年数は、個人活動と仕事を規定していた。
高齢者生活協同組合の意義と展望-兵庫県高齢者生活協同組合の事例研究-
著者:小田 憲三
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p33-48
2007年03月31日発行
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高齢者はたんなる介護保険や保健・医療・福祉の諸サービスの受け手ではない。これらの諸サービスの受け手である要介護高齢者は、高齢者全体の1割程度である。高齢者の9割程度は健康高齢者である。この健康高齢者に目を向けるとき、さまざまな能力やキャリアをもっている人々が少なくない。そのような健康高齢者にたいして、国や自治体は老人クラブを支援してきた。また、比較的最近のことになるが、シルバー人材センターを組織化し、その能力を生かそうと試みている。これらの2つの組織は、ほぼ全国的に展開されており、一定の成果をあげている。しかし、これらの組織は、創設の経緯やその後の活動展開において、国や地方自治体にたいして依存的な側面を有している。高齢者の主体性というもっと大切な点において、問題をもっていることがいえよう。1990年代において芽生えてきた高齢者生活協同組合(以下、高齢協)は、高齢者の主体性を重視し、高齢者自身が主人公となって、自発的に活動をおこなってきた。その経緯を追いながら、兵庫県高齢協を1つの例示として、その組織、プログラム、活動内容、さらには今後の課題と展望をみることにする。
水の機能水化(Remodelled water)と、その水のもつ生理活性作用による生体へのhealth-promoting action―無病化への展望
著者:小川 誠一,深井 利春
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p3-32
2007年03月31日発行
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人間は誰もが無病息災で長寿を願っている。しかし、誰もがもつ遺伝的な complex trait やその heritability もあるので、加齢とともに multiple risk factor を自然に担うことになる。従って、可能な限り自身を “safty zone” に置くことは必須の心がけである。これらを前提として、生命体としての人間を考えると、まず身体を構成している水についてわれわれは余りにも apathyではなかろうか、と自問自答してみる。さらに、日常の生活用水についても、吟味したことがあるのか、とも問うてみる。諺にも隗(かい)より始めよ、とあるようにまず身近な水を考えると、水は生命体にとって primogenitor でもあり “life-support system” そのものであるとおもいなおす必要がある。長寿を健康的に保つための手段は、きわめて多いが、その一つに、万病のもとともいわれる活性酸素の過剰な発生を抑え、免疫力をたかめ、整腸し、水分代謝(体液平衡)を正しく保つことがあげられる。このようなことを水が、ある水準でなし得たら、という発想のもとに水のもつ特性を要点的に捉えて水を機能化(modifyed)した(深井、1994)。この水を機能水としての条件を備えていると判断した根拠はこの水(FT-1)がもつ生物作用にみる生理活性現象の発現として、この水が著しく酸化還元電位が低く、かつ、活性水素濃度が高い特性を獲得したことを基本としている。ゆえに過剰な活性酸素の発生を抑制し、NK細胞の増加、好酸球の減少、病原性細菌の増殖阻止、腸内常在菌の増殖などの他に動物実験では臨床的にも参考に値する顕著な現象を示したことが理由である。
第2号目次
著者:小川 誠一,深井 利春
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号
2007年03月31日発行
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巻頭言
著者:今村 理一
日米高齢者保健福祉学会誌 第2号(2007.3)p1-2
2007年03月31日発行
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