[日本学術会議協力学術研究団体]茶屋四郎次郎記念学術学会

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中国都市部における介護従事者の勤務継続意思に関する研究―長春市のデイサービス介護従事者を対象に―
著者:牟 麗娜
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)p63-75
2021年07月31日発行
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目的:本研究では、中国都市部における高齢者にサービスを提供するデイサービスの介護従事者を対象に、勤務継続意思に関連する要因を明らかにすることを目的とした。調査方法:調査対象者は、中国の長春市の都市部におけるデイサービスセンターの介護従事者であり、240人を対象に郵送調査を実施した結果、有効回答161ケース(回収率67%)であり、それらが分析の対象となった。調査期間は、2015年7月〜8月末であった。分析結果:ロジスティック回帰分析の結果、中国都市部のデイサービスに勤務している介護従事者の勤務継続意思には、年収が高いことが関連していることが示唆された。結論:中国の介護事業所や政府は、デイサービス事業所の介護従事者の離職を予防するために、介護従事者の処遇改善などの職場環境の整備が重要であると考えられる。
現代中国における「留守児童」に関する研究―洛陽市の留守児童の心理社会的ストレス、学校適応感、及び自尊感情―
著者:夏 勝琰
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)p49-62
2021年07月31日発行
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中国では出稼ぎのため親が不在となった家庭の児童(留守児童)に関する研究が増えているが、出稼ぎの多い河南省では彼らの自尊感情や学校への適応状況についての研究はまだ少ない。本研究では、留守児童の学校ストレスのレベル(頻度と度合)、学校適応感及び自尊感情を、非留守児童との比較を通して明確にするために、河南省にある、非留守児童の多い典型的な小学校の生徒と留守児童が多い典型的な小学校の生徒を対象に質問紙調査(N=153)を行った。その結果、3つの従属変数(学校ストレスの頻度・度合、学校適応感)において、留守児童と非留守児童の間にα=.05レベルで有意差が認められ、学校ストレスに関する違いは学年や性別によることが明らかになった。また、「先生との関係」と「学業」の面で、留守児童のストレスレベルが非留守児童より高いこともわかった。これらの結果は、留守児童は学校場面で高いストレスや不適応感を経験しやすく、留守児童への社会的な対応の必要性があることを示唆した。
アートセラピー(美術療法)の児童のストレス緩和効果
著者:洪 利炅
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)p31-48
2021年07月31日発行
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研究の目的:日本の児童は、兄弟姉妹や友達との喧嘩、学校のテスト、部活動、塾などによる日常生活においてストレスにさらされた状態で生活をしている。児童のストレスを緩和する方法として、アートセラピー(美術療法)( 以下、アートセラピーと示す) が用いられている。本研究では、アートセラピーの介入により、児童のストレスが緩和されるかどうかを明らかにする。研究の方法:調査対象者は、日本のA県のNPOに参加している児童58名である。調査期間は、2018年10月から2019年2月までの5カ月間であった。調査方法として、児童にアートセラピーを10回実施した。分析結果:児童のストレスは、大部分が親への愛着、家庭での養育、対人関係というストレスが関連しており、少数の児童のストレスは、物質的な欲求や本人の不安定な精神的状態というストレスが関連していることが明らかにされた。また、6回以上のアートセラピーに参加した児童はストレスが緩和されていることが確認された。結論:児童がアートセラピーに持続的に参加することで、本人の表現や自己感情の表出ができるようになり、ストレスを緩和することにつながったのかもしれない。
中国における家族介護者の仕事リスク
著者:金 貞任・李 慶子・牟 麗娜
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)p17-30
2021年07月31日発行
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目的:本研究の目的は、中国の要介護高齢者の家族介護者の介護による仕事に影響を与える要因を明らかにすることである。研究の方法:分析においては、上述の課題を明らかにするために、世代差、社会経済的階層、親孝行規範意識、介護負担、介護サポートが家族介護者の介護による仕事リスクに影響を与えているかどうかを検討した。調査対象者は、中国青島市に居住する65歳以上の要介護高齢者と同居の家族介護者であり、訪問面接調査法によって調査を実施し、有効ケースが800ケースだった(回収率88.9%)。分析結果:ロジスティック回帰分析結果、家族介護者の介護による仕事リスクには、一人っ子世代と二人っ子以上世代ともに親孝行規範意識が関連していることが明らかになった。二人っ子以上世代のみ介護負担が仕事リスクに対して影響を与える要因であることが示された。結論:本分析結果は、家族介護者の介護と仕事の両立対策を検討する際に有効に活用されると推察される。
心臓の不整脈と脳卒中
著者:上塚 芳郎
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)p3-16
2021年07月31日発行
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巻頭言
著者:岩崎 光洋
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)p1-2
2021年07月31日発行
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第11巻目次
著者:岩崎 光洋
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第11巻(2021.7)
2021年07月31日発行
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第10巻奥付
著者:岩崎 光洋
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第10巻(2020.9)
2020年09月30日発行
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巻頭言
著者:太田 信夫
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第10巻(2020.9)p1-2
2020年09月30日発行
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令和1年度第1回研究発表会
著者:太田 信夫
茶屋四郎次郎記念学術学会誌 第10巻(2020.9)p81-98
2020年09月30日発行
ダウンロード(803KB)
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