８月３日、理学・作業名古屋専門学校講堂(愛知県名古屋市)にて、令和６年度茶屋四郎次郎記念学術学会第１回研究発表会を開催しました。今回、コロナ禍を開けたおよそ５年ぶりの開催となりました。
　今回の研究発表会では「研究発表」、「症例・実践報告」が行われ、研究発表ではコメンテーターより発表内容に対する意見や質問が出されたほか、今後の研究の展望に関するヒントも示されました。

▼研究発表
　「在宅で療養する未就学の医療的ケア児に携わる専門職の職場環境と多職種連携能力の関連」
　　髙橋真由美（東京福祉大学大学院）
　　コメンテーター　加藤洋子（東京福祉大学教授）
　「相談援助の専門職性の研究－社会福祉関連国家資格所有者と未所有者に焦点をあてて－」
　　吉岡英雄（日本総合研究所社会福祉士養成所）
　「古代中国における高齢者福祉制度の変遷に関する文献研究－儒教文化の影響から見る－」
　　王嘉晨（東京福祉大学大学院）
　　コメンテーター　伊東眞理子（東京福祉大学教授、本会副会長）
▼症例・実践報告
　「反復練習と視覚的代償手段を工夫した事で重度記憶障害患者の目的探索移動が自立となった症例」
　　芥川比呂（医療法人珪山会 鵜飼リハビリテーション病院）
　「精神科訪問看護の実情と取り組みについて」
　　石井夏美（医療法人岩屋会　訪問看護ステーションクローバー）

　最後に、本会副会長の伊東眞理子氏より総括が行われた後、各発表者へ今後さらなる研究の進展を期待する旨が述べられました。
　会場では、参加者より発表者へ様々なコメントや質問が多く出され、活発な議論が行われました。
　また、参加者は愛知県など東海地域のほか、東京からの参加もありました。さらに会場校の理学・作業名古屋専門学校の関係者・卒業生も参加いただき、関係者を含めて総勢25名となりました。
　５年振りの東海地域での研究会は盛況なうちに終わりました。参加いただいた皆さまにお礼申し上げます。